パワハラ・セクハラを擬似体験。役員研修がVRで行われている現場に潜入しました。

こんにちは、広報室の坂見です。
グリーグループでは年に1回、「役員向けガバナンス・リスクマネジメント研修」を実施しています。
この研修は、役員として求められるコーポレートガバナンスやリスクマネジメントの知識と姿勢について学んでもらうものです。

今回は、社内で初めてVRを用いた研修が実施されるということで取材しました。
役員になった皆さんがどのような研修を実施されているのかその一部を紹介します。

今回潜入したのは、「人事労務」に関する研修です。まずは、パワーハラスメントやセクシャルハラスメント、近年世間で注目されているマタ二ティー・ハラスメントやパタニティ・ハラスメントについて人事の山本より説明がされます。

概念を一通り説明した後に、「頭で理解していても実際に体験してみなければわからない」ということで今回登場したのがVR形式の研修です。


研修用に作られているため同時に多くの人数に配信することができる。

グリー株式会社のXR事業部では、「XTELE」というサービスを提供しており、企業などが抱える課題のソリューションとしてのVR事業を展開しています。
今回のコンプライアンス研修の他にも多くの取引実績があり、「接客対応・クレーム対応」やアパレルや調理などの「技能習得」に関するVRの開発などを行なっています。

今回のVRは企業法務を手掛ける増田パートナーズ法律事務所と共同で作成し、業務における不正やパワーハラスメント、セクシャルハラスメントなどについてのショートドラマが流れるもので、 当事者の視点になって視聴することができます。臨場感や圧迫感をリアルに近い状況で体感できるVRコンテンツを今回は新任役員(グループ子会社含む)が視聴しました。





内容は、上司のパワーハラスメントにより不正を行ってしまったり、取引先との会食に後輩の女性を連れて行き、先方の肩もみを強要したりするなどのストーリーが流れています。



動画のコンテンツの一部
(左:近づいてプレッシャーをかける上司 右:取引先の肩もみをさせられる女性)

また、視聴後は改めてハラスメントに関する講義を再開し、VR映像の感想を参加者に聞いたりハラスメントに抵触するものの事例紹介や、そのほか労務環境に関する座学を行いました。

今回は社内研修のため、視聴のみの研修ではありますが、増田パートナーズ法律事務所の方が社外で取り扱われる場合には視聴後に意見交換などのワークショップも行っています。



実施後に参加していた取締役の大矢にVR研修の感想を聞いてみました。

大矢:「VRを使ったストーリーで見る研修は臨場感があって記憶に残りました。ハラスメントは言葉だけだと分かりづらい部分も多いので大変良かったです。また、ハラスメントについて、私自身は役割上も本音で厳しいことを言うことは多いですが、仕事で接する人に配慮はするけど遠慮はしないように心がけています。また、感謝する心の余裕を持つよう心がけています。皆が気持ちよく働く努力を少しずつ意識することが重要ですね。」


他にも参加した役員からは以下のような感想がありました。

「VRで研修を受講することによって、より身近に、そしてリアルに問題を感じることができました。事例がセクハラ、パワハラのオンパレードなコンテンツで振り切っているような感じではありましたが、特に飲み会でのセクハラに当たるような場面ではリアルに不快感を体験できることができました。「自分は大丈夫」と過信してしまう気持ちを制御できる気がしました。」

「資料や通常映像と比較して「記憶への残りやすさ」という観点でVR研修は優れていると思いました。特に今回のコンプライアンスの事例では気持ち悪さを体験できるのでやってはいけないことが脳に残りやすいと思います。また、VRは視覚・聴覚・行動を強制的に封じられるため、研修者に他のことをさせない、強制的な集中環境が作られるという点でも優れていると感じましたね。」

「強制的に視聴を奪われるので、研修に集中できるのが良いと思います。内容に没頭できるのが新鮮でした!」




座学だけでは得られない臨場感を体験できるVR研修。
コンプライアンスだけではなく、他のコンテンツでの可能性も広がりそうです。
これからもグリーグループでは、最新のテクロジーを駆使して便利なより良い社会に貢献するサービスを提供していきます。

VR研修に関するお問い合わせ先 srv.xtele-support@gree.net

本件に関するお問い合わせ先