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想いがあればすぐに世の中に貢献できる世界、技術を共有し合うエンジニア・スピリット ~GrafanaCon 2016に反田が登壇しました~

こんにちは。広報の山田です。2016年11月30日、12月1日にアメリカのニューヨーク Intrepid Sea, Air & Space Museum(イントレピッド海上航空宇宙博物館)にて開かれた、GrafanaCon 2016に弊社インフラストラクチャ部の反田が登壇いたしましたので、今回の登壇に至った経緯についてインタビュー形式でご紹介します。

カンファレンス会場はイントレピッド海上航空宇宙博物館。本物の航空母艦だそうです。

グリーではこれまでどういったお仕事をされてきたのですか。

2011年に入社し、釣りスタなどブラウザゲームのプロダクトをいくつか担当した後、2年ほど前にインフラ側に移りました。
現在は、リソースモニタリング業務を担当しており、その業務の一環でGrafana(サーバーの負荷を可視化するグラフを生成するオープンソースソフトウェア(OSS))をグリーで活用できるよう、開発を進めてきました。

今回登壇されたGrafanaのカンファレンスには、そのお仕事の一環で招待されたのでしょうか。

Grafanaは、もともとスウェーデン在住のTorkel Ödegaardさんが始めたプロジェクトでしたが、そのプロジェクトがニューヨークのファウンダーの目に止まり、Grafana Labs(旧raintank)として会社を創業しています。普段私がやり取りしているのはスウェーデンの開発部隊の方々なのですが、そこでの技術貢献が認められ、Grafana Labsから招待を受けました。

具体的にはどのような技術貢献をされてきたのですか。

Grafanaはいろいろなデータベースから時系列のデータを取得し、グラフを描けるように作られています。私は、取得元のデータベースとしてPrometheusやCloudWatchを使えるようにしました。
Grafanaの日本での利用は知る限りでは事例があまりなく、Prometheus とGrafanaを組み合わせて使っているのは、今でもグリーとLINEさんくらいだと思います。
これらは、いわゆるモニタリングツールと呼ばれるものなのですが、同じようなツールは他にもあるので、昔からあるものをそのまま使い続けている企業がほとんどです。しかしグリーはサーバー費削減の流れでAWSを導入したことで、よりAWSに適したものが求められていました。解決策に悩む中で、自社で作ったほうが安いし、自分たちで作れば要望を取り入れやすいという意見がでてきました。そこで当時のマネージャーから、「反田さん、やってみる?」と任せてもらうチャンスをもらいました。いくつか方法を検討する中で、当時(2015年2~4月頃)、ちょうど話題になっていたPrometheusが要件に合っていそうということで、GrafanaをPrometheusに対応させて、社内に試験的に入れてみたところ、どんどん利用が広がっていきました。現在グリー社内で開発しているプロダクトでAWSに移設されたものについては、全て導入しています。
Prometheusは当時日本で話題になり、ユーザーを増やしていて、この分野では注目されていました。そのタイミングに自分がGrafana対応を行い、それも一つのきっかけとなって、GrafanaとPrometheusのユーザーが増えていったので、Grafanaに大きく貢献することができ、今回の登壇依頼につながりました。

そんな大感謝を受けて登壇されたカンファレンスの感想はいかがでしたでしょうか。

PayPal、eBay、Intelといった大手グローバル企業や、サンフランシスコの製薬会社、半導体メーカーなどの地元大企業からの登壇者・参加者が集う中でお話させていただくことは、非常に良い経験になりました。
また、自分が作ったものを使ってくれている方々から、直接感謝の気持ちを言ってもらえたのは嬉しかったです。GitHub上などで時々相談は来ますが、直接ありがとうといってもらうことはなかなかないので。

ハドソン川を背に講演

Grafana導入当時、上司に「とりあえずやってみなよ」、と言われたときはどうでしたか。

候補がいくつかある中で、自分のできる範囲で今までにないことを試してみようと思いました。
一から新しく作るのは現実的ではないので、OSSを使ってなんとか頑張るしかないという状況でした。
実はOSS開発はこの件が初めてだったのですが、一気に世界が広がった気がしています。ユーザーからメールが来たり、海外の人ともやり取りする機会が増えてとても嬉しかったですし、ニーズがあるのに技術が無いところを自分で開発していくことが非常に面白かったです。

今後もGrafanaを始めとするOSS開発を続けていかれますか。

今はそれ以外の業務の範囲も広がってきていて、Grafanaの改良は個人的にやりたいことを個人の時間を使って貢献はしていきたいと思っています。今のソフトウェア業界は何か貢献をしたいと思えば、すぐに実現できる世界。モニタリングというジャンルで半分趣味のように感じながら楽しく仕事をしているので、エンジニアとして、より技術の共有をしていきたいと思っています。

以上、反田へのインタビューをご紹介しました。
企業や組織の枠を越えて、お互いの持つノウハウを共有し合うOSSの世界。エンジニアではない私にとってはとても新鮮に感じました。自分の技術が遠く離れた誰かの日常を便利にしたり、思いがけない誰かの役に立っていくことに心からの喜びを感じている反田の表情はとても生き生きとしていて、このような想いを持つ人たちが世界中にいて、インターネット社会の急成長を牽引してきたのだなと感じました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

以上

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