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「インターネットガバナンス」を身近に感じてほしい

開発統括本部の橘(たちばな)です。

前回の記事でも少し自己紹介をしましたが、私はグリーの社員であると同時に、インターネットを維持するためのコミュニティーでも活動しています。

今回は、インターネットを維持するための活動の一つと呼べるイベント「第8回日本インターネットガバナンス会議」について書いてみます。

「インターネットガバナンス」ってどういう意味?

第8回日本インターネットガバナンス会議」は2015年7月28日(火)に実施されました。

イベント名にも含まれている「インターネットガバナンス」という単語は、一般的に“インターネットを維持する活動全般”を指して使われています(※)。

インターネットは、特定の団体が管理運営しているわけではなく、多くの人が関わって成立しています。

この「多くの人が関わっている状態」というのは、英語で「マルチステークホルダーモデル」と表現され、「インターネットガバナンス」においては「政府」や「産業界」「市民社会」といったステークホルダー(利害関係者)がいます。

インターネットを使ってこのブログを読んでいる皆さんの中で、「インターネットガバナンス」や「マルチステークホルダーモデル」という単語を初めて聞いた方は、決して少なくないと思います。

それは、知らなかったとしてもインターネットは使えるので、知る必要性が少ないというのが現実的な話によるものなのですが、一方で「インターネットガバナンス」は扱う内容があまりに幅広く、また専門的で過去の経緯を知った上でないと議論の輪に入れないという問題から来るものでもあります。

「知る必要性が少ない」のは、現在の「インターネットガバナンス」が、我々が自由にインターネットを使えていると思える程度にうまく機能しているからです。

しかし現在の「インターネットガバナンス」の仕組みが無くなったり、うまく機能しなくなったりしてしまえば、最悪の場合、自由にインターネットが使えなくなってしまう可能性もあるのです。

This work is a derivative of photo by ben dalton, used under CC BY-SA.
It is licensed under CC BY-SA by GREE, Inc. The photo is for illustrative purpose only.

日本における「インターネットガバナンス」

インターネットが自由に使えなくなってしまうとみんなが困ってしまいます。そこで国内では、予測される変化の解説や問題になっていることへの提言をするコミュニティーになることを目的として「日本インターネットガバナンス会議」(以下、IGCJ)が2014年6月に設立されました。

現時点で何か大きな変化がすぐにやってくるわけではありませんが、IGCJを「インターネットガバナンス」に対する適切な状況認識をするためのコミュニティーとして活用することで、多くの人が“インターネットの維持”に興味を持ち、維持するための活動に参加してもらえるよう取り組んでいます。

私はIGCJの中で、「IGCJを考える会」という運営の支援を行うためのグループで毎回のイベント内容を検討したり、イベント運営を行ったりしています。

「インターネットガバナンス」を身近に感じてほしい

IGCJは、「マルチステークホルダーモデル」における一つのステークホルダー(利害関係者)であるテクニカルコミュニティー(インターネット技術やその運用において協力関係を持つ人たちの集まり)に属する団体や個人を中心にして設立されました。

もちろん、「マルチステークホルダーモデル」ですので、他のステークホルダーとの連携は重要です。しかし、まずは自身が含まれる身近な場所(コミュニティー)に対して「インターネットガバナンス」のトピックを伝え、議論する場所を作る事が重要だと考えています。

イベントとしての「第8回日本インターネットガバナンス会議」は、今回が第8回と表現している通り、定期的に開催されています。発表資料等は公開されていますので、興味がありましたら、こちらからご覧いただくことが可能です。

とは言え、多くの方にとって実際のところ「見てもよくわからない」という部分が大半ではないかと想像しています。しかし、まずは「インターネットガバナンス」という領域でどんなことが語られているのかを知るきっかけになればと思います。少しでもこの領域を身近に感じる方が増えれば幸いです。

※「インターネットガバナンス」は、国連では「Internet governance is the development and application by Governments, the private sector and civil society, in their respective roles, of shared principles, norms, rules, decision-making procedures, and programmes that shape the evolution and use of the Internet」と定義されています。

以上

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